大和屋 巌 遺作展

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絵:クレインのある風景
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題名
クレインのある風景
1949年

第37回日本水彩展出品(初出品)日本水彩画会賞受賞
日本水彩画会に入会するきっかけとなった作品
第100回日本水彩展出品(遺作出品)

ほぼ同じ構図の油彩画も描き、道展に出品、知事賞を受賞
この油彩画は小樽市立美術館所蔵

「クレーンのある風景」
九十三歳で今年の二月八日に亡くなられたそうである。北海道の教員時代だと思われる風景が出品された。若い頃の作品である。この画家らしいしっかりとした風景で、そこに清々しい光が差し込んでいる。教員時代が長かったそうだが、さぞいい先生だったと思われる。この若い頃の風景作品を見ながら、大和屋さんを懐かしく思い起こした。合掌。(高山 淳)
「美術の窓」(生活の友社)/2012年8月号 №347

【画家のことば】
小樽市の絵のグループでは小樽水彩画会に所属していました。
会の先輩に「君は水彩画がよいから、日本水彩展に出品したら入選するかもしれない」
といわれた。そこで昭和24年第37回日本水彩展に出品したところ初入選で最高賞
(日本水彩画会賞)を受賞し、その年すぐ会員に推挙されたのです。

「美術の窓」(生活の友社)/2009年4月号